お金もそうだけど、中学受験って大変そう。
本人はもちろんだけど、親も弁当作ったりしなきゃならないんでしょ。
そうですね。
最後の1年はたしかに大変ですね。
ほぼ毎日、塾で講義を受けたり、夜遅くまで自習室に勉強したりするので弁当と水筒を持たせたりしますし。
場所によっては送迎をしなくてはなりません。
勉強に関しても塾に任せっきりにはできないので内容を確認しなくちゃなりませんし、直前期は大量の過去問をコピーするため夜な夜なコンビニのコピーコーナーに通う事になります。(人によってはA3のコピー機を買ってしまうご家庭もいます)
「中学受験は親の受験」と言われたりしますが、このあたりの大変さがその所以だと思います。
とはいえ、やはりプレイヤーである子供たちが一番大変です。
小学生で夜9~10:00頃まで自習室で勉強したり、土日も休み無く勉強漬けです。
よく分からないから不安だなぁ・・・
なるほど。
では、この記事では受験生最後の一年がどのように進んでいくのか、我が家を例にして説明していきましょう。
お子さんの中学受験をお考えのあなたには参考になるかもしれません。
この記事を読んでわかること
- 中学受験生、最後の1年間がどのように進んでいくのか我が家を例に解説していきます。
中学受験生一年間の勉強方法
受験の年だからといって勉強方法が何か変わるわけではありません。
それまでと同じように塾の講義を受け、課題をもらい、それをこなし、分からないことがあれば先生に質問。
これを繰り返すだけです。
これまでと何ら変わる事はありません。
ただし、覚えなくてはならない量がそれまでとか比べ物にならないくらい増えるだけです。
我が家の場合、5年生の夏に日能研から栄光ゼミナールに転塾、すぐに夏期講習が始まり、夏休み明けから通常授業が始まりました。(転塾した理由はコチラから)
初めは戸惑っていたものの、こちらの環境の方が性に合っていたため(やはり塾選びは大事です)集中して勉強できるようになりました。
5年の冬休みに冬期講習、その後1月が過ぎ、2月。
2月から6年生の講義が始まりました。
私立受験を考えている場合、ココから一気に勉強量が増していきます。
志望校によって覚える領域が多岐に渡ります。
もう日々勉強漬けです。
公立一貫校受検の場合、基本的に教科書範囲内しか試験にでません。
覚える領域は少ないのですが、こちらは問題から解答を導くために段階的な思考が大事になってきます。これがまた難解極まりない。
どの道を行けばキレイに、また短時間で解答までたどり着くか、論理的な考え方が重要になってきます。
ですから、覚えなくちゃいけない事は少ないです。
公式とかも別にそれほど必要ではありません。
少し脱線しますが、進学塾の管理方法というのは、とてもシンプルだなぁっと感じました。(特に子供の通ってた塾はそうです)
この時期になると特にそうですが、とにかく課題を出して受験生の時間を勉強に縛り付けるのです。
子供ですから自分自身で「やるやらない」を管理するのは難しいです。
「コレをいついつまでにやってきて」を繰り返すのが進学塾の管理です。
基本的にはこのやり方で管理し、塾によってその量が違ってくる感じです。
授業数というのはどこもそんな変わらないと思います。
授業後の課題量で差がついてくるのだと思います。
そして、この課題の量が多ければ多いほど塾費用も高くなっていきます。
進学塾の費用の高い安いの違いは課題量だと思います。
もし授業数で費用に差が付いてくるならば、それは長期休暇時の夏期冬季講習や特別講義の類によるものが大きいでしょう。
平常時の授業数はどこも同じようなものだと思います。
ですから、単純に塾費用は公立中高一貫対策コースよりも私立受験コースの方が高いはずです。
授業数も課題量が圧倒的に多いですから。
いつ、本気の受験(受検)モードに入るのか?
受験後、各家庭のお話を聞いた所、お子さんによっては、もう1年間バリバリ全力の子もいれば、受験直前1ヶ月前にもの凄い集中力を発揮して伸ばす子もいます。
そして、第一志望を勝ち取った子全般的に言えることは、受験前日まで手を抜かずトコトンやりきった子が多いです。
つまり、この時期の子供は本番直前まで成績が伸びるということに他なりません。
これは心に留めておいた方がよいと思います。
ちなみに我が子の場合、本気の受検モードに入ったのは6年の夏期講習からでした。
一般的には「夏期講習あたりからスイッチが入った」という子が多いのではないでしょうか。
夏休みはお盆を除いてほぼ授業、もしくは自習をしていましたし、夏休みが明けてからもそのペースを保っていました。
最後の半年はほぼ毎日塾に行っていました。
授業は平日2日間+日曜日でしたが栄光ゼミナールの自習室を毎日使用していました。
授業のある日は19:00頃授業が終わってその後21:00まで自習室で自習。
授業のない日は学校から16:00頃帰宅後、17:00くらいまでに自習室に行く。
そして、これまた21:00頃まで勉強をするという生活を続けていました。
もちろん塾の勉強だけではなく学校の宿題も栄光ゼミナールの自習室に持ち込んでやっていたようです。
自宅ではなく塾の自習室の方が、もし分からないことがあった場合すぐ先生に教えてもらえるという所が合理的で良かったと思います。
公立中高一貫校の適性検査の勉強は4科の勉強とは違うものです。
国語に関しては最後の頃はテーマに沿って作文ばかり書いていました。
書き方にもいろいろテクニックがあります。
自分の考えを順序立てて書いていったり、文章に踏まえるポイントだとか条件付けだとか、塾に行ってないと絶対に分からないポイントだらけでした。
その他の算理社に関してもそうです。
「~~はなにか?」なんて問題はほとんど出ません。
何枚ものグラフを見て割合を求めさせたり、結果とそこに行きつくまでのプロセスを記述させたりする問題ばかりです。
非常に対策の打ちにくい問題ばかりなので結局過去問をひたすら解き続けて自分自身の中に問題の引き出し、それに対する回答の引き出しを増やすという作業をとにかくひたすらやっていました。
適性検査の勉強のポイントは?
適性検査に対して結局どんな勉強をしていたのか?
と問われると個人的な解釈を書かせて頂くと、本当に頭の回転の速い子は別として、大体の子は上記に書いたとおり「自分の中に問題と解答の引き出しを作る作業をひたすら行うこと」と言えると思います。
作文に関してはどんな問題が出るか予想できないので、子供たちはどんな問題が来ても書けるようなテンプレートを数点自分の中に用意しているのではないかと思います。
自分でも「これはイケる」、先生からもお墨付きをもらった筋書きを用意しておいて、それを問題に沿って少しずつ取ったり加えたりして作文をしているのだと思います。
これは以前にこの記事で紹介したとおり、ウチの長男に言っていましたしね。
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都立中高一貫校(公立中高一貫校)受検。作文・小論文のコツ
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算理社に関してもそうです。
基本的には比の問題だったり、割合の問題だったり、たまに簡単な知識問題だったりと出る問題は決まっているのです。
厄介なのはそれらを組み合わせないと解けない問題があることなんですね。
まず一度コレの答えを出して、次にソノ答えを出して、出したコノ答えとソノ答えを当てはめて計算して初めて答えが出るというような問題ばかりなのです。
そして、第二問は先ほど出した答えをベースにして計算をすると答えられる問題だったりします。一問つまずくと先に進めないような。
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適性検査ってなに?公立中高一貫校受検と私立受験の違い - 中学受験(受検)のアレコレ|中学受験のブログ
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だから、私立受験でいうところの「この問題にはこの公式で計算する」ように、「解き方」を自分の中でテンプレート化して数字を入れるという作業をしているのではないかと思います。塾が教えてくれる公式のようなものは無いんですが、これは子供たちが過去問を解いていく中で経験でやっているのではないかと思うんですよね。
そうでもしないと時間内に問題を解ききる事は到底無理だと思うんですよ。
全然時間が足りません。
適性検査の問題はパズルのような問題がズラリとならんでいるので、1問解くとドッと疲れが出て心が折れそうになるんです。
例えば桜修館の過去問を例にしますと、大問1をほぼパーフェクトで解かないと点数的に厳しくなるので気合を入れて解いていきます。
大問1というパズルの山をやっと登り切ったと思ったら、その先にさらに高い大問2、大門3という山があるんです。
ここで心折れず粘り強く解くことができないと合格はできません。
合格した皆さんの諦めない心には本当に頭は下がります。
よく分からないかもしれないので、ためしに一度過去問を解いてみる事をお勧めします。
「こういうことか・・・」と納得していただけると思います。
最後に
最終的に適性検査の話になってしまいました。すいません。
話を戻しますと、受験年になったからといって勉強方法が大幅に変わる事はないということです。
授業を受けて、課題をこなす。
ただし、その量が格段にボリュームアップするということです。
そして、最終的には実戦を知るために過去問をひたすら解き続けるということになります。
中学受験を一言で言うと「反復練習」といえると思います。
ひたすら繰り返して、体にすりこんでいくという感じです。
非常にスポーツに似ていますねww
ですから一朝一夕で、どうこうなるものではないって事です。
継続は力なりです。