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まわりに中学受験をしているご家庭が多く『志望校に受かった!』という話を聞くと
『中学受験すればよかったかも......』
と不安になってしまいますよね。
「羨ましいなぁ」という気持ち分かります。また、不安になる気持ちもよく分かります。
しかし、不安になったり焦らなくても大丈夫です。
10年間、受験サイトを運営しさまざまな情報をまとめたり、さまざまなご家庭を見てきましたが、正直なところ、実は高校受験は悪くありません。中学受験にはない数多くのメリットがあります。
そこで、この記事では、高校受験のメリットや成功のためのポイント、そしてお子さんに合った勉強習慣を身につけるための効果的なサポート、家庭教師や個別指導塾の活用法について詳しく解説します。
『高校受験に向けて考え方のヒント』となればと思います。
もくじ
高校受験のメリット・デメリットは?
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まず、高校受験のメリットはなんでしょうか?
高校受験のメリットとは?
大きく3つを挙げます。
- 学校の選択肢が多い
- 公立高校であれば学費が安い
- 入試形式の選択肢が多い
このように日本全国的に考えても一般的なのは中学受験ではなく高校受験なので様々なメリットがあります。
なんにしても『選択肢が無数にある』というのがメリットでしょう。
(中学受験をしていない)同級生のほとんどの子が受験し高校に進学するので、さまざまな性格・状況の子たちに合わせ、ほとんどの子をすくい上げるためにも「推薦」や「単願」など良くも悪くも中学受験に比べて間口が広いのが特徴です。
高校受験のデメリットとは?
一方で、デメリットはなんでしょうか?
デメリットは、
- 私立中高一貫校は高校募集をしていない可能性がある
- 中学受験と違い、親が子供を制御できないケースが多い(反抗期)
- 逆に分母が大きいので、トップを目指す場合は、単純にライバルが多い
メリットで『間口、選択肢が広い』と書きましたが、一方で近年、一部の難関私立中高一貫校は、高校入試を停止する傾向がみられます。
どうしても行きたい学校があり、その学校が中高一貫校の場合、高校入試を行っていない場合があります。
そこはあきらめるしかありません。
また、中学受験と違い、子供が反抗期に入りますので親の言う事を聞かなくなります。
中学受験は親がある程度コントロールできましたが、高校受験は『子供自身の受験』と言えるでしょう。
メリットにも書いた通り、高校受験は同級生のほとんどの子が受験します。
選択肢や間口は広く、合格のレンジも幅広いですが単純に母数が大きいのでトップ層はかなり熾烈な争いになるということですね。
そこがデメリットと言えるでしょう。
しかし、逆に考えれば、東京などの中学受験激戦区は、同級生の20%くらいが中学受験でスポッと抜けている状況ともいえます。
中学受験をするご家庭は、教育熱心なご家庭ですから、強めのライバルは減ると考えることもできます。
そういう考え方もできるということですね。
高校受験の具体的な進め方は?
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高校受験のメリットは十分に理解していただいたと思います。
では、具体的に高校受験をどのように進めていくのが良いでしょうか?
私の考えている高校受験の戦略をお伝えします。
私の私見が多分に含まれているので『一意見』として読んでいただけるとありがたいです(とはいえ、10年間受験メディアをやっている有識者の意見と思っていただいて良いです)。
使えるものは最大限使う
個人的には、子供には自分が興味を持った好きな事をさせ、できるだけ楽に受験を乗り越えさせてあげたいと思っています。長男があれだけ頑張っても中学受験も大学受験も第一志望に合格できなかった経験からです。
同じように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
少なくとも僕はそう思っています。
なので『使えるものはできるだけ使いたい』です。
そう考えた場合、もっとも効率的なのは『指定校推薦』です。
僕は、我が子の中学受験、大学受験に立ち会いましたが、正直『正々堂々と侍のように』一般受験をするのは、冷静に考えた場合、最高に『無駄』が多い。
それを踏まえ、どうせ使えるなら推薦枠を使うに越したことはありません。
流れとしては、
- 公立中学から指定校推薦で公立高校へ進学
- 公立高校から指定校推薦で大学へ進学
これが最高のロードマップです。
指定校推薦を獲得するには?
では、指定校推薦を受けるためにはどのようにすればよいでしょうか?
大事なポイントはこの4つです。
最初の2つは素行がヒドイ子でない限り問題ないでしょう。
3つ目は、意識的に前向きに取り組んでいきましょう。
問題は、一番最後の
- 「定期テストを落とさない」
これです。
「そんなことか」と思う方もいらっしゃるでしょうが、定期テストを舐めてはいけません。
「たかが定期テスト、されど定期テスト」です。
指定校推薦を勝ち取る場合は、内申点をしっかり取っておく必要があります。
内申点を決めるのは、定期テストです。
その辺の詳細を知りたい方は、こちらの記事を確認ください。
皆さんご存じのとおり、中学校の定期テストは小学校の小テストとはわけが違いますよね。
とはいえ、ついこないだまで小学生だった子が突然、いわゆる『定期テスト』をしなくてはいけないわけですから結構ハードルが高いです。
はじめが肝心。スタートから好位を獲得しよう
これまで小学校のテストしかやってきていない子の場合、学習習慣や勉強の方法(頭に知識を入れていく方法)を確立していないことが多いので若干不安が残ります。
僕がこれまで様々なお子さんやご家庭を見てきた経験上、
- スタートで好位につけておけば、そのあとも成績が安定しやすい
傾向にあると思います。
このエピソードからも分かるように中学生くらいになると、もっとも大事なのが本人のモチベーションです。
中学校に上がって、最初のテストで良い点数・良い順位を取っておくと『落としたくない』という心理が働き、その後も勉強に対するモチベーションを継続しやすい傾向にあります。
何事も最初が肝心という事ですね。
その上で、特に重要視しておく教科は
- 英語
- 数学
の2教科になります。
英語は小学校で必修になったとはいえ、中学校英語と小学校英語では違うものです。
しかし、中学校では『この範囲の英語は小学校でやったでしょ』というスタンスで授業を進めていくので、ついていけず、やる気を失くすという話をよく聞きます。
また、数学も『分からないものは、教えてもらわないといつまでたっても分からない』教科といえます。
得意な子はすいすい一人でやっていくのですが、不得意な子は基礎の解法を理解しておらず、本当に何が何やら分からなくなるのが数学だと思います。
今後、高校受験対策をスムーズに進めるにあたっては、早い段階でテコ入れしておくのが良いでしょう。
あなた(父母)が教えてあげられるのであれば、それが最も良いでしょう。
しかし、もし、それが難しいのであれば塾や家庭教師を使ってみてください。とにかく最初が肝心です。
集団塾ではなく、個別指導塾か、近くに塾が無い場合、家庭教師を利用してみてください。
もしも家に呼ぶのはハードルが高い感じるならば、オンライン家庭教師を利用してみても良いでしょう。
最近は、家庭教師も月に4回程度で1~2万円程度で利用できる会社も増えています。
集団塾は決められたスケジュールとおり授業を展開していくので、勉強するベースができていない子の場合、ついていけなくなる傾向があります。
まずが、個別指導塾・家庭教師・オンライン家庭教師をスポットで利用するのをおすすめします。
当サイトからの紹介数も多く、評判もよいおすすめの塾・家庭教師を数社挙げておきます。
いずれも無料体験を受講できますので、まずはどのような感じなのか試してみてはいかがでしょうか?
まずは勉強習慣を確立しよう
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小学校から中学校に進学しテスト前に立ちはだかる壁は『知識の覚え方』だと思います。
どんなに勉強に時間を費やしても『覚え方』を知らないと全く頭に入りません。
そこを習得してもらうために塾や家庭教師の利用をおすすめしているわけですね。
勉強の方法や知識の覚え方が定着するためには「しっかりと勉強習慣を築くこと」が大切です。
日常の学習習慣づくり
まずは、毎日の学習のルーティン化をしましょう。
毎日決まった時間に学習する習慣をつけることで、自然と勉強への取り組み方が身についていきます。
当たり前のことですが、最初はなかなかできません。
意識的に習慣づけるようにしましょう。
効果的な学習方法の習得
勉強は、単に暗記するだけでなく、理解しながら学ぶことが大切です。
「そうなった背景」を理解しながら取り組みましょう。
また、英単語などは、定期的に復習することで知識の定着率が大幅に向上します。
最終的には、この画像のように分からない所や気になったところに付箋をつけながら、何週もして試験の直前まで繰り返すことが大切になります。
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小さな成功体験の積み重ね
インプットができたら、アウトプットです。
小テストや定期テストで目標点を達成するなど成功体験を積むことで自信がつき、さらに勉強に対する意欲も高まります。
好回転に入ってしまえば、あとは必然的に成績が伸びていきます。
とにかく、まずは学習習慣をつけ知識の付け方を身につけましょう。
最後に
今回は、「中学受験すればよかったかも」と後悔や不安を抱えているあなたへ公立中学からの高校受験成功戦略と家庭教師・個別指導塾の活用法をお伝えしました。
本文でも解説した通り、東京など中学受験が主流の地域の場合、中学受験勢が抜けている分、実は進めやすいのが高校受験だったりします。
中学受験だけが全てではなく、公立中学からの高校受験でも十分に夢を実現できます。
この記事の内容を考え方の一つのヒントにしてもらい、前向きに高校受験を進めていきましょう。