(出典:東京都立桜修館中等教育学校H27年度適性検査問題より)
これは平成27年度桜修館の適性検査1の問題文です。
懐かしい~。
この問題は長男が桜修館を落ちた年の問題文でもあります。
いかがでしょうか?
なんというか非常に曖昧な問題ですよね。
どう書いたら良いか大人でも迷ってしまうような。
「都立中高一貫校の作文の問題は全てこんな感じなの?」
というと、そんな事ないんですが、桜修館の作文は毎年このような問題形式になっています。象徴的だったのでご紹介してみました。
では、具体的にどのように作文を書いていくのでしょうか?
以下の文を読んで頂ければお分かり頂けると思います。
出題者は何を求めているのか?
「出題者は何を求めているのでしょうか?」
塾の先生からは、まずこのように言われると思います。
「最初からそれが理解できれば世話ないよ」という話になってしまうわけですが、実際それが非常に大事です。
作文の問題というのは、
ポイント
1)問題の意図を正しく読み取る力
2)それを踏まえ自分の経験を引き出したり、自分の意見と比較して正しく伝える力
3)最終的に何を言いたいのかをまとめて論理的に主張する力
を見ているんですね。
上の問題の場合、極端な例を挙げれば、
「この詩は、いつ頃に誰が、こういう意図で書いたものです」
なんて事を聞いているわけではないという事です。
この段階で出題者の意図を読み間違えているって事になります。
この文章を読んで、例えば「文字」「文字の歴史」「文字は先人からの贈り物」をキーワードとして読み取り、自分の経験や意見を踏まえ、文章にまとめ結論付けるといった作業が必要です。
それを時間内に、また制限字数内で、いかに論理的に相手にうまく伝わるようにまとめる事ができるかというのがポイントになります。
また、誤字脱字は減点対象になるので十分注意する必要があります。
文章力を鍛える
では、塾ではどのような対策をしているのでしょうか?
どのように文章力を鍛えていくのでしょうか?
実は、それは非常に単純なやり方です。
とにかく書いて添削、書いて添削。
ということになります。
塾ではポイントや書き方は教えてくれます。
ポイントというのは句読点の入れ方とか、改行のタイミングとかです。
書き方というのは、起承転結のように文章の展開の仕方です。
しかし、それはあくまで大枠であって、内容は生徒次第ということになります。
その部分は、書き続け慣れなければ鍛えられないのです。
結果、書いて、書いて、書きまくる事になるという事ですね。
長男に聞いた所こんなことを言っていました。
と。
内容も「これならイケる!」というものが何種類かできると言うんです。つまり引き出しですね。小学生ながらに。
それをいつでも少しアレンジしつつ書けるようにする。
ということなのです。
「たぶん、みんなそんな感じでやってると思う」
という事です。
なるほどなぁと。
不合格なった者のいう事なんで、どこまで信じていいものか、何とも言えませんが参考になればと思います。
最後に
都立中高一貫校(公立中高一貫校)受検は非常に倍率の高い受検です。狭き門です。
チャレンジしている皆さんには合格の二文字しか見えていないとは思いますが、実際不合格者の方が多い試験です。
では、不合格になった場合、全てが水の泡かといえばこんなことはありません。
この作文の問題を見ていただいてもお分かり頂けると思いますが、論理的思考力や表現力を必要とする問題に取り組むことになります。その部分がとても鍛えられます。
作文や小論文は高校受験、大学受験でも役に立ちますし論理的思考、表現力は社会に出てプレゼンや交渉をする時などに必要になります。
今回は紹介しませんでしたが、もう一方の適性検査の内容もかなり難解です。
長文を読み込む力が必要になります。(それはまた別の機会に紹介します。
公立中高一貫受検で不合格だった子達が高校受験で良い結果を生んだなんて記事があるくらいです。
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都立中高一貫校受検対策は、落ちても高校&大学入試で「すさまじい結果」を生む理由 | ビジネスジャーナル
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最初に書いた通り公立中高一貫受検は不合格数がとても多い受検です。
結果だけを求めたら、やりきれない受検なのです。
もし中学受検がダメでも、そのあとに繋がると前向きに考え進めていく事が重要だと思います。
もちろん塾でしっかり教えてもらい、塾を信頼して塾からの課題だけこなすのも良いとは思いますが。
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