4年生の我が子が中学受験に挑戦したいと言い出したんだけど、今からでもなんとかなる?
結論から言うと
- 4年生であれば十分間に合います
集団塾の『在籍枠』をおさえておくため、2、3年生から塾の予科コースに通うというご家庭が多いですが、実際は4年生から中学受験の本科カリキュラムが始まるという集団塾が多いので4年生からであれば十分間に合います。
とはいえ、他の子たちは低学年の頃から勉強してるんだよね?
そうですね.。
たしかに他の子たちと『学習時間に開き』があると心配かもしれませんね。
そこで、この記事では小学校4年生から中学受験に挑む場合の「やるべきことと心得」について詳しく解説していきます。
あくまで筆者の考えになりますが参考にしてもらえればと思います。
この記事を読んでわかること
- 小学校4年生から中学受験に挑む場合のやるべきこと心得について詳しく解説していきます。
おすすめ
- 『夏休みが終わったけど、模試の成績がいまいち振るわなかった』
- 『このままじゃ志望校に届かない。どうしよう』
そこで、おすすめなのが『家庭教師のスポット利用』です。
以下の記事で詳しく解説しています。
もくじ
4年生からの中学受験。合格のためにどうしたらいい?
まず、「4年生の場合、中学受験にどのように取り組めばいいか?」やるべきことと心得を一覧にまとめます。
以下の通りです。
- 3年間あるので他の習い事や友達との遊びも楽しみながら勉強することを習慣化する
- まだまだ十分間に合うので、集団塾を利用してプロの指導を受ける
- 塾の校内テストを利用して、お子さんの学力・位置を把握しておく
- 難関校・伝統校が良い学校というわけではない。お子さんの性格・学力にあった学校を目指そう
- 塾はお子さんの性格に合わせて集団塾・個別指導塾・家庭教師から選ぼう
1つずつ解説していきます。
3年間あるので他の習い事や友達との遊びも楽しみながら勉強することを習慣化する
一般的に4年生は中学受験の本科授業が始まる学年ではありますが、まだまだ受験勉強という感じではなく小学校の学習プラスアルファの塾が多いです。
本格的に受験勉強が始まるのは5年生からといっても過言ではありません。
5年生から始める本格的な受験勉強にむけて4年生のうちは
- 中学受験の勉強に慣れておくこと
- 勉強を習慣化すること
を目標にし小学校生活の中に『中学受験の勉強』を習慣化できるようにしましょう。
小学校の勉強と違い中学受験の勉強は、塾によって進度が違いますし算数の公式など小学校の勉強とはちょっと違った勉強をしていきます。
小学校の勉強のように「出された宿題を終えれば今日の勉強は終わり」という感覚ではなく、受験に向けてコツコツと能動的に知識を蓄えていく「積み上げ学習」が習慣化できるようになるとよいですね。
他の習い事をやっている場合、4年生の段階ではストップする必要はありません。
また、遊ぶ時間も削る必要はありません。
何度も言いますが、お子さんの生活に中学受験の学習を習慣化できるようにしていきましょう。
まだまだ十分間に合うので、集団塾を利用してプロの指導を受ける
塾に通わず中学受験に挑むご家庭もいらっしゃるとは思いますが、予算的に可能であれば「まずは集団塾に通塾する」ことをおすすめします。
- プロの指導を受けることで効率的に学習する
- 塾に入ることで他の子たちの状況や自分の位置を把握する
ことができるのが集団塾のメリットです。
もちろん、集団塾のようにライバルと競争する環境は性格的に合わないという子もいると思いますが、情報を得るという意味で集団塾は絶対的に有利です。
また、ライバルとはいえ受験の話をできるママ友もいますので、お子さんの受験に伴走するあなた自身も安心できると思います。
集団塾は「学習面」だけでなく、「情報」や「コミュニティ」面でもメリットがあるので予算的に可能であれば積極的に利用しましょう。
そして、しばらく利用してみて「どうも我が子には合わない」と感じたら、即座に個別指導塾や家庭教師に転塾すれば良いでしょう。
4年生であれば、まだまだ戦略を練り直す時間があるのもメリットですね。
塾の校内テストを利用して、お子さんの学力・位置を把握しておく
集団塾に通っている場合は、塾の校内模試を適宜受験します。
「学力的にどの位置にいるか」「どの部分が強くて弱いか」データを残す意味でも積極的にテストを受けましょう。
弱い部分を重点的に学習していけば効率よく学力を上げていくことができますよね。
4年生の段階では、必ずしも「外部模試を受講」する必要はないと僕は考えています。
外部模試は5年生からで十分だと思うので、4年生のうちは、
- 中学受験のテストになれる
- 塾内での位置を知る
- どの部分が強くて弱いかを知る
これらを把握できれば十分だと思います。
どうしても学部模試を受けたいという場合、中学受験には以下のような代表的な外部模試があります。
各模試、難易度も受験者数も違います。
お子さんのレベルに合わせて活用するようにしましょう。
よく分からない場合は、とりあえず首都圏模試、四谷大塚の合不合判定テスト、日能研の全国公開模試は受験者数が多くお子さんの位置を把握しやすい模試なので受けてみてください。
難関校・伝統校が良い学校というわけではない。お子さんの性格・学力にあった学校を目指そう
中学受験と言えば、有名な難関校・伝統校がいくつも存在します。
例えば、東京でいえば
- 開成
- 麻布
- 桜蔭
- 女子学院
- 早稲田
- 慶應
- 渋渋
などなど、まだまだあります。
- 関連記事:中学受験の御三家(男子校、女子校)まとめ
保護者としても『偏差値の高い伝統校』は分かりやすくお子さんに入って欲しい学校ですよね。
しかし、目指すのは、かなり高い壁といえます。
これらのレベルの学校に合格できるのは、中学受験をするお子さんの中でも上位数%です。
もちろん、この3年間でお子さんの成績がグイグイ上がり合格まで持っていけるかもしれませんが一般的にいえばかなり難しいです。
これらの学校を例にあげるのはちょっと極端すぎたかもしれませんが、日能研のR4偏差値50以上の学校はかなり難関と言えます。
日能研R4偏差値がよく分からないあなたはこちらの記事を参考に。
ですから、志望校を偏差値だけで選ぶのではなく
- 学校の歴史
- 校風
- 施設
など、それ以外の部分を加味したうえで選ぶ事が大事です。
気になった学校の学校説明会に積極的に参加し、直接学校に行って肌で感じるとよいでしょう。
あまりにも偏差値のかけ離れた学校を志望校にすることは、親子ともに精神的にかなり疲弊します。
偏差値の高い・伝統校だけが良い学校ではなく、お子さんの学力・性格に合った学校が良い学校です。
念頭に置いて志望校を選択していきましょう。
塾はお子さんの性格に合わせて集団塾・個別指導塾・家庭教師から選ぼう
前述の通り「集団塾」に入塾することは「学習面」でも「情報・コミュニティ面」でもメリットがあります。
例えば、以下が大手集団塾になります。
大手塾のほとんどが4年生からの予定で授業のカリキュラムを組んでいます。
4年生から中学受験の学習をスタートすれば、ほとんどの場合問題なくこなしていけるはずです。
しかし、お子さんの性格に集団塾の指導方法や環境が合うとは限りません。
例えば、先日、ママ友さんに相談を受けました。
『娘が塾に行きたくないと言うんですけど。どうしましょう……』
これだけではよく分からないので、詳しく話を聞いてみました。
ママ友さんのお子さんは娘さんで現在、某有名個別指導塾に通っています。
もともとは集団塾に通っていましたが、塾内に順位が貼り出され、そのプレッシャーが嫌で個別指導塾に転塾したそうです。
そして、今度は個別指導塾も嫌だと。
理由を聞いてみたところ、
娘さん曰く
『先生がおじさんだし、汗と脂で顔がテカテカしてるし不潔っぽくてイヤ』
とのことでした(笑)
この話だけ聞いていると笑い話のようですが、この話は重く受け止めるべき話だと感じました。
特に、小学校高学年~中学生の年頃の女子の場合、指導してくれる相手や環境でその効果は大きく違うことがあります。
この記事を読んでくださっているあなたにも経験があるのではないでしょうか?
生理的に無理な相手から1~2時間マンツーマン授業を受けることは苦痛でしかないですよね。
逆に、憧れたり尊敬できる相手から指導を受けられたら、例え相手がプロでなく学生だったとしても各段に成績が伸びるでしょう。
ママ友さん曰く、
今指導してくれている先生は、通っている個別指導塾の上の方の立場の先生で、今回のような理由で講師変更を申し出るのは失礼過ぎて言いづらいとのことだったので、
「家庭教師はどうか?」
とアドバイスしました。
家庭教師の会社側に内容を相談し、現在、慶應大学に通っている女性の大学生講師の方の無料体験授業を受けることになりました。
この講師の方は、私立中高一貫の女子校から慶応大学に進学された方で、まさしく娘さんの憧れの存在でした。
無料体験を受け、現在では本登録し、この家庭教師の先生にお願いしているそうです。
今回のようにお子さんの性格に合わせて指導方法や塾を変更していくのは非常に大切です。
集団塾だけでなく
などお子さんに合った塾・家庭教師を利用するようにしましょう。
会社によっては、受験情報が少ないところもありますので事前に状況を説明してお子さんと二人三脚で取り組んでくれる家庭教師・個別指導塾を選択するようにしましょう。
ココがおすすめ
- お子さんの性格に合った環境を準備しましょう
- 個別塾・家庭教師を利用すれば集団塾に比べ分からない所をすぐに質問できます
- 学習・成績の管理をまかせられる
- 受験は時間制限があるので、お子さんの「大事な時間を買うつもり」で利用する
十分理解したうえで、お子さんの性格に合った塾を選択できるとよいですね。
最後に
この記事では、小学校4年生から中学受験に挑む場合の5つのやるべきことと心得について詳しく解説しました。
小学校4年生であれば、中学受験の対策は十分間に合います。
大事なことをもう一度まとめます。
- 4年生のうちに中学受験の受験勉強を習慣化できるようにしよう
- 学習面・情報面・コミュニティ面を考慮した場合、集団塾への通塾がおすすめ
- 塾内の模試を受けお子さんの学力をしっかり把握し、偏差値・強い教科・弱い教科・弱い単元を洗いだしましょう
- 志望校は偏差値だけで選ぶのではなく「学校の歴史」「校風」「施設」などを加味して選び、学校説明会などに参加しよう
- お子さんが集団塾に合うとは限らないので、家庭教師・個別指導塾を含めて塾を検討していこう
中学受験は親子協力して進めていかなければうまくいきません。
やると決めたからには、お子さんをしっかりサポートして良い受験にしていきましょう。