今年も受験シーズンとなりました。
毎年、受験シーズンの2~3ヶ月前になるとザワザワし始めるのが「時事問題」に関してです。
初めての中学受験の方も多いはずですので、最初にお話ししておきますね。
中学受験といえど毎年ほとんどの学校で『時事問題』が出題されます。
中学受験で時事問題!?小学生に時事!?
そう思われる方、いらっしゃると思いますが、当たり前のように出題されます。
社会の問題として出されることが多いですね。
前年も書きましたが、学校側が時事問題を出題する意図は、
- 世の中の事に興味を持ってアンテナをはっているか、その子の学ぶ姿勢を見る
ことです。
- 日々、課せられた目の前の課題をコツコツ進める・勉強する。
という『いわゆる受験勉強』とは別で『学ぶ姿勢』を見ているということですね。
そういう意味で高校受験・大学受験だけでなく中学受験でも当たり前のように時事問題が出題されます。
事前に勉強して積み上げていくという類のものではないので、『知っているか』『知らないか』で得点差がつきます。
ライバルとの得点差が生まれやすいので油断できません。
では、どうやって対策すればいいのか?
対策方法は以下の3点です。
時事問題対策ココがポイント!
- 日々ニュースを確認する。新聞を読む
- 塾から配布される時事問題テキストを活用する
- 大手塾が監修した市販の時事問題集を活用する
この記事では、中学受験の時事問題対策法と2023年中学受験時事問題の狙われそうなポイントを深掘りしていきます。
もくじ
中学受験の時事問題対策法とは?
では早速、時事問題対策ポイント3つを順番に解説していきます。
①日々ニュースを確認する。新聞を読む
前項で書いた通り、時事問題を出題する本来の目的は
- 社会情勢に興味をもち常にアンテナをはっているかを見極めること
にあるのでシンプルに『日々ニュースを確認したり、新聞を読もう』ということです。
新聞を隅々まで全て読む必要はありません。
毎日、主要なページの大きな見出しの部分は目を通して、気になる記事はしっかり読むようにすると良いですね。
たしかに難しいかもしれませんね。
新聞の内容に関しては、親子で『これどんな内容かな?』と話し合ってもいいかもしれませんね。
そこまで細かい内容を覚える必要はないので。
また、読売KODOMO新聞、朝日小学生新聞など小学生向けに読みやすい新聞もありますのでそれを購読してもイイでしょう。
また、今は気軽に読めるネットニュースが多くあります。
スマホを持っている子はスマホで、家にタブレットがある場合、タブレットで日々チェックしてもいいでしょう。
②塾から配布される時事問題テキストを活用する
塾に行っている場合、受験期が近づくと必ず時事問題予想テキストが配布されます。
各塾、毎年の時事問題対策には結構気合を入れていて、先生方が経験をもとに、しっかり吟味された内容になっています。
細部まで練られたテキストですので新聞のように、さらっと読むのではなく隅から隅までしっかり読み込んで対策をするようにしましょう。
「社会情勢に興味をもち常にアンテナをはっているか」という本来の意図からは離れてしまいますが、そんなことキレイ事を言ってる場合じゃないですからね。
使えるものは、全て利用して対策していきましょう。
③大手塾が監修した市販の時事問題集を活用する
塾に行っていないから時事のテキストがない
塾からもらったテキストだけでは不安。
というあなたは、大手の塾が監修した市販のテキストや大手出版社が作ったテキストを使用しましょう。
以下、主だったものをピックアップしました。
これらのテキストは毎年刊行されている有名なものです。
全てやる必要はないと思いますので、1~2冊購入されれば十分です。
塾のテキストで勉強されている方も、抜けがないか確認のために一度やると対策としては万全です。
2022年中学受験時事問題、狙われるポイント
今年(2022年)も問題集を購入して傾向を確認しました。
こうやって見てみると、今年も様々な出来事がありましたね~。
なかなか絞り切れませんが、2023年入試で出題されるであろうポイントをいくつかピックアップしてみます。
ロシアのウクライナ侵攻
2022年2月24日にロシアがウクライナに侵攻し戦争がはじまりました。
ウクライナ侵攻の背景には、ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)への加盟を目指したことがあげられます。
ロシアにとってNATOの勢力が自国の近隣に勢力を拡大することは脅威だということですね。
時事問題として狙われやすい次項は、
- NATO(北大西洋条約機構)とはなにか?
- ウクライナとはどんな国なのか?
- ウクライナ侵攻による物価の高騰
などでしょう。
これらに関連する事項はキッチリおさえておきましょう。
沖縄復帰から50年
2022年は、沖縄が本土復帰してから50年の節目の年でした。
2022年5月15日、沖縄復帰50周年を祝う記念式典が、沖縄と東京をオンラインでつないでおこなわれました。
時事問題として狙われやすい次項は、
- 沖縄の歴史と米軍占領下からの復帰について
- 現在の米軍基地問題
- 沖縄の経済問題と産業
などです。
沖縄の本土復帰に関しては、中学受験だけでなく高校受験、大学受験でも出題されるでしょう。
日中国交正常化から50年
2022年は、日本と中国が国交を正常化して50年目を迎える節目の年です。
- 日中国交正常化の内容
- 尖閣諸島問題について
これらに関連するワードは覚えておきましょう。
成人年齢18歳に引き下げ
民法改正によって、2022年4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられました。
これにより
- 国民投票法が改正され投票権年齢が18歳以上に定められました
- 18歳でクレジットカードを作る、ローンを組む、部屋を借りることなどが1人でできるようになりました
一方で、喫煙や飲酒、キャンブルなどにかんしては健康面への影響などを考慮し、20歳以上の年齢制限を維持する形となりました。
改正によって、変更されたことや、今後懸念されることを考えておくようにしましょう。
安倍元首相、銃弾に倒れる
2022年7月8日に安倍晋三元首相が奈良県で応援演説中に銃で撃たれ殺害されました。
この事件の内容をおさえておくことと、安倍政権の行ってきた
- アベノミクス
- 働き方改革
など安倍政権の行ってきた内容をチェックしておくようにしましょう。
新型症関連
あえて新型症と表現させていただいています。
昨年に引き続きは話題にされるでしょうね。
これによって生活に大きな影響を与えました。
そして、人々の考え方も変化しましたね。
ココがポイント
- 医療に関すること
- 経済・財形の悪化
- 労働環境の見直し
などなど、挙げだしたらキリがありません。
- テレワーク
- オンライン授業
など関連する用語をキッチリ覚えておくようにしましょう。
また、過去に発生した感染症の歴史などについても勉強しておくとよいでしょう。
最後に
今回は、「中学受験の時事問題対策法」と「2023年中学受験時事問題のポイント」についてまとめました。
冒頭でも申し上げましたが、時事問題はやっておかないとライバルとの得点差が開きやすい問題なんです。
逆に言えば、ちょっとやっておけばライバルとの得点差をつけやすいって事でもあるんですね。
最後の最後に、ちょっとやらなかっただけで得点差をつけられたんじゃ勿体ないですよね。
対策しない理由はありません。
お子さんとも十分話をして適当にならないようにキチンと頭に入れておくようにしましょう。