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中学受験の過去問いつからやるの?過去問を解く3つの理由

とうさん
とうさん
6年生になってから『過去問やってる?』って、みんなに言われるけど過去問って、いつからやるの?それに過去問って、なんでやるの?

たしかに6年生、早い所だと5年生の終わりくらいから過去問演習の話が出てきますね。

結論からいうと、通っている塾によって違いがあって、

  • 6年生になったらすぐにやる所もありますし
  • 早すぎるのは良くないから夏休み頃からとか
  • 逆に5年生の1~2月頃からやってるなんて所もあります

全体的な傾向としては夏休み頃から重点的に始めるというのが多いです。

これは『過去問の使い方』にもよりますね。

ココがポイント

  • 志望校の問題傾向を、ふんわりと確認する場合⇒4月頃から
  • 本人の実力の確認のため⇒8月頃から
  • 受験するかは判断するため・受験校の本気の問題分析⇒11月頃から

こんな感じで過去問にも使い方があります。

傾向的に夏休み頃から過去問を始める人が多いので、『先んずれば人を制す』じゃないですが、6年生の始めくらいから少しずつ目を通すことを個人的にはオススメします。

とうさん
とうさん
なるほどね。なんか分かったような気がする

よかったです。
とりあえず、過去問をいつからやるかについては前述のとおりなんですが、実際、『なぜ過去問をやるのか?』ちょっと深堀りしてみたいと思います。

この記事を読んで分かる事

受験において、なぜ大量の過去問を解くのか?

この記事の執筆者

リョウスケ

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受験において、なぜ大量の過去問を解くのか?過去問を解く3つの理由

中学受験だけでなく、高校・大学受験でも受験近くになると最後は過去問を大量に解きまくります。

よくよく考えると書店でも過去問コーナーってのはずいぶんスペースを取っています。
大学受験の赤本なんて本棚一面真っ赤にしてますものね。

過去問にはそれだけ需要があるということです。

では、過去問を解く意味ってなんでしょうか?

大きく3つの理由があります。

過去問を解く3つの理由

  • 志望校の出題傾向や問題のレベルを知る
  • 自分の学習レベルが志望校に合っているか確認をする
  • 問題を解くことによって自分の中に定着させる

詳しく解説していきます。

志望校の出題傾向や問題のレベルを知る

入試問題には、その学校が生徒に望んでいる事が凝縮していると言ってもいいと思います。

  • こんな基礎問題がしっかりできますか?
  • こんなトリッキーな応用問題を解けますか?
  • あなたは表面上で覚えているのではなく、内容をきっちり理解していますか?
  • 自分の意見を文章にして表現できますか?

など。

さらに、面接がある学校の場合は、その子の他人に対する態度や受け答え、表情などを直接見ようとしています。

これらの事に応えられる生徒の入学を我々は希望します

という学校側の要望が詰まっています。

問題に正解するというのは、その望みをクリアしたことになります。

過去問には「それ」が数年間分詰まっていることになります。

彼を知り己を知れば百戦殆からず

過去問を解くというのは、まず「彼を知る」って事なんですね。

どの学校にも出題のクセや難易度のレベルがあります。

基礎的な問題を大量に出してくる学校もあれば、大問も少ししかなく難問ばかりの学校もあります。
記述ばかりの学校もあります。
公立中高一貫のように作文がある学校もあります。

例えば、基礎問を大量に出してくる学校は、

  • 基礎がキチンと出来ていてイージーミスをせず、また見直しができる生徒なのか

を見ています。

作文は、

  • 自分の考えを理路整然と論理的に表現できるか

を見てます。

とうさん
とうさん
なるほど。そういうのを過去問で確認するのか

そういう事です。

問題を何年分も解いていけば、その学校の望んでいる生徒像が見えてくると言っても大袈裟ではないと思います。

自分の学習レベルが志望校に合っているか確認をする

次に、どのくらい問題が解けたかによって「己を知る」事が出来ます

受験において自分を客観視するというのは非常に重要です。

受験において、最後の半年は『己との闘い』です。

親も本人も

  • これだけずっと勉強しているんだから、きっと志望校に入れるはず

という魔法にかかりがちです

しかし、それは正しい判断ではありませんよね。

中学受験をしている全ての生徒達がずっと必死で勉強しているわけですから、自分だけ特別なわけではありません。

  • 「ずっと勉強している」は「志望校に合格できる」の担保にはなりません。

みんなやってるわけですから。

そういう意味で、過去問を解くと自分を客観視できるようになります。

自分の志望校の問題の正答率、間違いやすい問題、理解していない単元などを分析することができます。

これは模試も同じです。

模試の場合は『過去問で分かる前述の事柄』、プラス『自分の位置』を確認することができます。

ですから、最終段階では「過去問」と「外部模試」が重要になってくるわけですね。

問題を解くことによって自分の中に定着させる

「脳は出力した方が情報が定着する」

これは米パデュー大学のカーピック博士らの研究です。
2008年の「サイエンス」に

  • 「入力を繰り返すよりも、出力を繰り返すほうが、脳回路への情報の定着がよい」

と発表しました。

とうさん
とうさん
んっ!?突然ずいぶん難しい話になったね・・・

すいません、すいません。

「なぜ大量の過去問を解くのか?」を調べていたら、この論文に行きつきまして。

とうさん
とうさん
なるほど。んで、なんでこの文献が出てくるの?

それに基づいて考えると過去問を大量に解くってのは理にかなっているなぁっと。

入力と言うのは授業や、教科書を読んだり、ノートに書いたりする勉強の事です。
いわゆる頭にインプットする作業の事です。

一方、模試や過去問を解くことはアウトプット、出力という事になります。

ココがポイント

  • 授業を聞いたり・教科書を読んだり・ノートに書いたりする勉強⇒入力(インプット)作業
  • 模試を受ける・過去問を解くこと⇒出力(アウトプット)作業

一度、頭にインプットしたものは、何度もアウトプット(テストを行う)する事によって定着しやすいということなんですね。

言い換えれば、ずっと教科書を読んでインプット(入力)作業を繰り返しているよりも、何度も過去問や模試を受けてアウトプット(出力)した方が頭に定着しやすいということです。

ただし、同じ問題も何度も解いたほうがイイという事ではありません。
念のため注意しておきます。

同じ問題を何度も解くと、子供たちが答えを覚えてしまっていて、解けると錯覚してしまうからです。

できるだけ多くの問題に触れさせることが重要です。

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最後に

今回は『中学受験の過去問をいつからやるのか?』『受験において、なぜ大量の過去問を解くのか?過去問を解く3つの理由』を解説しました。

最後にまとめます。

今回の記事まとめ

  • 過去問に取り組む場合、志望校の問題傾向を、ふんわりと確認する場合⇒4月頃から
    本人の実力の確認のため⇒8月頃から
    受験するかは判断するため・受験校の本気の問題分析⇒11月頃から

    傾向的に夏休み頃から過去問を始める人が多いので、『先んずれば人を制す』じゃないですが、6年生の始めくらいから少しずつ目を通すことを個人的にはオススメします。

  • 入試問題には、その学校が生徒に望んでいる事が凝縮しています。
    過去問には、そんな『学校側の望んでいる事』が何年分も詰め込まれています。
    過去問を解く事は、それに触れること・理解することです。
    『彼を知り己を知れば百戦殆からず』しっかり解きましょう。
  • 過去問を解くと自分を客観視できるようになります。
    自分の志望校の問題の正答率、間違いやすい問題、理解していない単元などを分析することができます。
  • 頭にインプットしたものは、何度もアウトプット(テストを行う)する事によって定着します。
    過去問はアウトプット作業です。勉強したものを定着させるために過去問は有効です。

そういえば、こんな事がありました。

以前、高校生の長男が国語の期末テストで学年トップを取りました。
これまで最高でも10番目くらいだった子が。

他の教科も軒並み調子が良くて、総合で学年24位でした。
それまでは40番代だったので大躍進です。
親二人は「ついにヤル気になったか」などと感心していました。

その時の事を思い出してみると、テスト前、長男の帰りが毎日遅くて「学校でなにをやってるのか?」尋ねたところ、

友達数名と集まって勉強している。

各人、得意教科が違うから得意な奴が分からない所を教えて勉強を進めてる。

例えば、オレは国語が得意だから、誰か分からない所があったら国語に関してはオレが教えて、苦手な数学とか英語は他の奴に教えてもらってる。

この方が1人で、いちいち教科書を1から10までめくって調べるよりも効率がイイ。

と言っていました。

その時は、友達と集まって勉強なんて、おしゃべりばかりしてしまって集中できないんじゃないか?と思っていましたが、たしかにその時の成績が一番良かったんですね。

しかも国語で1位を取れたというのは、友達に教えることによってアウトプットしたからかもしれません。

蛇足でした・・・。

いずれにしても過去問を解くことは受験勉強の定石です。
過去問を有効活用できるようになりましょう。

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この記事の監修者

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