こんな事もあるんだなぁという話です。
- 長男の同級生で高校受験をした子がいます。
私立中高一貫校ですので、よほどの事が無い限り高校はエスカレーター式に進学できますが、別に成績が悪いわけでも素行が悪いわけでもなく高校受験をする子が少なからずいるのです。
理由は大体、大きく分けて以下の2つのいずれかで、
- 学校に不満がある。馴染めない。
- 家庭の事情。
だと思います。
1は長男の学校に限らず他の中高一貫校でよくある話です。
- 中学2年間通ってみたけれど自分の思い描いていた学校ではなく高校には上がりたくないので、中3で受験を決意するというケースです。
まぁ、それだけではなく表面化していないけどイジメ問題で別の所に行くということもあります。
2は子供の意思とは関係なく受験せざるを得ないケースです。
- 両親の転勤で仕方なくとか。
- 両親の離婚で経済的に通う事が困難とか、離婚で現住所から別の所に引っ越すからとかです。
長男の同級生の場合、後者の理由で受験をせざるを得なくなりました。
経済的にもそうだと思うんですが、それよりも東京から他県に引っ越すので通学が厳しいとの事でした。
志望校は引っ越し先の公立高校でした。
元々、長男の学校でも常に30位以内に入っているような成績の子でした。
もちろん現状の学校の勉強はおろそかにするわけにはいきません。
中3までは今の学校の生徒ですし、内申点があります。
けれども、私立ですので授業の進度が早く中3の段階で高校生の勉強をしてしまっています。
つまり、今やっている勉強内容は高校入試には出ないので、別で受験勉強をしなくてはならないという事です。
結構厳しかったのではないかと思います。
既に授業としては終了してる分野の事しか出ないので受験することを決意した夏休みあたりからコツコツと勉強をしていたそうです。
塾には行きませんでした。
行けませんでした。という方が正解かもしれない。
親に塾に行きたいとは言えなかったそうです。
中3ですから経済状況は十分承知していますからね。
大逆転!私立中高一貫校から一流大学付属私立高校へ進学
そして無事、第一志望の公立高校に合格しました。
よかったよかった。
とまぁ、普通ならこれで終わりなんですが、
これで話は終わらず......。
なんと併願で受けていた大学付属の私立高校にも合格したようなんです。
そりゃそうですよね。
経済的に厳しいとはいえ、もし仮に不合格だった場合、進学先がなくなってしまいますからね。
もちろん私立の併願受験はして然るべきです。
ところが、
この私立高校が私立大学トップ校の付属の高校(名前は差し控えます)なんです。
ほぼ全員がその一流私立大学へエスカレーターで進学するようなんです。
こういえば、あの学校か、この学校かしかないですよね。
皆さんご想像のとおり、あの学校です。
こうなると親も考えます。
公立高校に進学して3年後にまた大学受験となると、それはもちろん大変です。
しかも塾にも通わせる必要があります。親ならそう考えますね。
であれば、私立に通わせてそのまま大学に進んでもらった方がイインじゃないかと。
トップ校ですから。その大学も。普通に受験したら容易く受かる大学じゃありません。
今の世の中、私立高校にも助成金が出ますので、少し厳しいかもしれないけど塾に通わせることを考えれば確実だし、今後の予算も立てやすい。
結果....。
彼は長男の通う私立中高一貫校から私立大学付属の高校へ進学することになりました。
これはこれで、羨ましい結果ですよね。
もしも中学受験で滑り止め校に入学して、納得がいかない方がいらっしゃるとしても、この同級生のように高校受験で起死回生の逆転ホームランを打つ方法もあるということです。(この子の場合は仕方ないですけどね)